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 No.684

三輪 薫(みわ かおる)


No.684 目黒で花見 2020/3/13

今日、来月開催予定の2つの写真展の本番プリントチェックを杉並の堀内カラーで終えた後、東横線の中目黒駅近くにある『郷さくら美術館』で花見をしてきました。この美術館は桜並木と花筏で有名な目黒川の傍にありますが、本物の桜はまだ堅い蕾でした。現在、この美術館では5月24日まで日本画の「第8回 郷さくら美術館 桜花賞展」が開催されています。桜をモチーフに新進気鋭の作家30名による力作は見応えがあり、作品の表現世界の中に吸い込まれてゆくような感銘を受けました。これらの作品は3階から2階へと展示されています。1階には「桜百景」展として前回の作品7点を含め合計13点が展示されていて、大きな作品は横幅10mもあろうかという見事な大作で、圧倒されてしまいます。

新型コロナウイルスの問題でギャラリーや美術館が閉館となっているところも多いようですが、この美術館では感染予防と感染防止のため館内入り口にアルコール消毒液が設置され、換気にも配慮し、スタッフの方々もマスク着用で対応しています。前回行ったときも入館者は多くなく、大作であっても一人で独占して見ることが出来ました。今回はもっと少なく、1時間以上もいたと思いますが僕らの他には4人のみでした。何でも自粛自粛のムードが漂っていますが、空気がよどんだ狭い空間で換気もよくない場所でないならこの美術館のように開催していてもいいのではないかと思いました。勿論、新型コロナウイルスへの警戒と感染予防や感染防止を怠ってはいけませんが、気にしすぎると何も出来なくなり、近所のスーパーでの買い物すらできず、生活が成り立ちません。自宅の中に閉じこもっていては精神的に参ってしまうでしょう。

3月1日から伊勢和紙ギャラリーで、昨年銀座と大阪のキヤノンギャラリーで開催の「こころの和いろ-U」の巡回展を、12点追加展示して開催しています。このギャラリーでも郷さくら美術館と同様の新型コロナウイルス感染予防と感染防止に努めています。来場者も、銀座展のように一日に数百人も来るわけではなく、約1ヶ月の会期ですから常連の方々も分散して来てくれています。スーパーやコンビニに比べるとほとんど心配ないと思われるくらいです。

これだけ騒がれているのに電車が普通に運行されているほうが不思議です。不思議と言えば今日の新聞記事に「震災や豪雨災害への復興支援で実施した宿泊費の割引制度を全国に適用して国内観光を活性化することも検討している」とありました。ということは自宅にこもるのではなく、みなさん、どんどん出掛けて下さいと言っているのと同じですね。

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