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 No.687

三輪 薫(みわ かおる)


No.687 カメラ誌休刊とギャラリー閉館 2020/6/20

先月末にアサヒカメラ編集部から7月号で休刊するとのお知らせを受け取りました。6月20日発売の7月号で発表するので他言無用とのことでしたが、その後1週間くらいでしたか、新聞記事にもありました。創刊が1926年(大正15年)とのことで、通巻1125号だそうです。アサヒカメラはずっと発行され続けると思っていただけに、突然のお知らせにびっくりしました。とても残念で、寂しいです。

40年ほど前にフリーになって何年後だったかは記憶がありませんが、誰かの紹介でハウツーや試写レポートの記事を書くようになり、時には8〜10ページくらいの特集記事も任されるようになり、口絵の作品掲載や各自が10ページくらいの3人(前田真三、竹内敏信、三輪薫)による競作もありました。カメラ誌の月例フォトコンテストの審査も各誌依頼されて行っていて、歴史の長いカメラ誌の最後に担当させていただいたのがアサヒカメラでした。クラブ紹介で「わの会」やフォトワークショップ「風」も掲載していただき、いろいろな写真展の告知掲載でもお世話になっていました。感謝しかありません。

今月26日から東急セミナーBE青葉台の写真展を写真弘社の銀座のギャラリー・アートグラフで開催予定でしたが、新型コロナウイルスのことで8月28日からに延期になりました。先日、このギャラリーも今年いっぱいで閉館になると出品者の方から伺いました。写真弘社はカメラメーカーのように大会社ではなく、銀座でギャラリーを維持するだけでも大変なことと思っていましたので、何とか乗り切っていただけるといいなと願っていただけに、残念ながらやっぱりと思わざるを得ません。キヤノンなどのギャラリーは使用料が無料のところが多いですが、写真弘社のギャラリー・アートグラフは画廊よりは安価ですが、1週間で10数万円掛かります。新型コロナウイルスの件で予定されていた写真展が次々とキャンセルになってしまうと維持が実に大変です。閉館の決断もやむを得なかったのでしょう。残念で、無念です。

東急セミナーBE青葉台の写真展は今年で22回目となり、ほぼ毎年のように開催し続けてきましたのでこのギャラリーとのお付き合いも長く、感謝しています。キヤノンフォトクラブ東京第1やキヤノンフォトクラブ東京第5の写真展も何度も開催していて、東急セミナーBE青葉台やキヤノンフォトクラブのメンバーの個展も結構開催しています。発表の場が奪われてしまうことは誠に残念です。デジタル時代になって町の写真屋さんが次々と廃業に追い込まれたように、今回のコロナの影響が写真界にも襲いかかっているのが悲しいですね。


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