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 No.709

三輪 薫(みわ かおる)


No.709 桜 2022/4/22

春と言えば桜を思い浮かべ、咲いた姿を想像するだけで幸せな気分になりますね。散る桜にははかなさを感じますが、潔さもありますね。今年になってもコロナ禍がなかなか収まらず、そのためばかりではないにしろ、冬の雪景色の撮影がたった7日間だったこともあり、桜の撮影は是非とも多く行いたいと思っていました。しかし、桜の開花はその年の気候によって変わり、泊まりがけでの撮影行の計画は結構大変です。

昨年は3月下旬に伊勢和紙ギャラリーでの巡回展で出掛けた行きと帰りに奈良方面と伊勢市の近くで桜を撮影できました。奈良では長年お付き合いのあるキヤノンフォトクラブ奈良の人達のご案内で初めて藤原京や西吉野町を訪れ、宇陀市の又兵衛桜も夕方と明くる日の午後に撮ることが出来ました。又兵衛桜は何度か見ていますが、2019年秋に「わの会」東海支部撮影会で訪れた以来でした。この桜、満開時は勿論素晴らしいですが、秋の姿もすてきです。4月には安曇野と須坂市の臥竜公園や古木の1本桜を巡り、結構いい出合いがありました。今年もと出掛けたのですが、何故か下調べをしないままに出掛けてしまい、何と開花前で、ガッカリしました。そのことを知った豊田市の仲間が来てくれ、地元の方のご案内で福寿草の撮影を楽しみ、明くる日には満開だった飯田方面の桜をじっくりと撮影できました。しかし、雪形の写真展を見た田淵行男記念館前に咲く桜は満開でした。安曇野の蝶の水彩画も展示されていましたが、描き方が見事な作品でびっくりしました。「田淵行男細密画展 安曇野の蝶」が26日から7月10日まで開催されます。安曇野に行ったら是非ご覧下さい。必見でしょう。大王ワサビ園にも立ち寄りましたが、数十年ぶりでした。

先日には長野県下伊那郡売木村の数多い1本桜を撮りに行き、阿智村方面の花桃の撮影も出来ました。その後、北上して安曇野に向かい、高山村や山ノ内町の古木の桜も堪能しました。昨年行った須坂市の臥竜公園の桜は満開を過ぎた頃で、花筏はまだ見ることが出来ませんでした。今年は丁度いい頃でしたが、残念ながら作品にするには水面に浮かんだ花びらが中途半端でした。しかし、その中途半端な表情だからこその別な撮り方が思い浮かび、色々楽しんでいる内に2時間半も過ぎていました。今回尋ねた高山村の古木の桜は花見の人達が結構いて、撮影を楽しむ人もいました。

僕が暮らす相模原市緑区は平成の大合併で相模湖までと広く、奥多摩と併せて桜の撮影を楽しんでいます。11日には奥多摩湖に行き、満開の桜の下で妻の手作り弁当を食べ、のんびりとした至福の時間を過ごしました。桜の撮影はついでと言ってもいいくらいでしたが、高台から湖面に抜いて撮った花がとてもきれいでした。帰路に見た夕日が当たった路傍の桜もすてきでした。


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