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 No.710

三輪 薫(みわ かおる)


No.710 森の散策 2022/5/28

今月は群馬県の玉原高原と秋田県の鳥海山麓の中島岱に行き、久しぶりに結構歩きました。携帯電話機の歩数計での表示ですが、合計26kmありました。普段の生活では散歩することもなく、撮影時以外で長距離を歩くことはまずありません。しかし、今回は共に初めて散策コースを一周したのです。玉原高原は一時期頻繁に通っていて、主にセンターハウス前の駐車場から探鳥路へ行き、時々その先のブナ平まで行くくらいでしたが、何と今回初めてブナ平から玉原湿原までのコースを一周しました。ブナ平から湿原までは2コースあり、短い方を選んだら小さな沢が結構あり、ぬかるんでいて、歩くのが結構大変でした。余りお勧めできないコースで、距離は長くても歩きやすいと思われるコースを選ぶ方が正解かもしれません。今回は僕にとっての撮影日和ではない晴天でしたが、通っていた頃は曇りや雨、霧が漂う中での撮影が多く、探鳥路付近だけでも冬を含めた季節に関わらず十分満足できる撮影ができました。個展に展示の霧のブナ林がNHKのある番組のタイトルバックに使われ半年近く流れていたこともありました。定宿のペンションの裏のブナ林も気に入っていますが、今回は時間の関係でパスしました。

鳥海山麓は久しぶりに訪れる中島岱の獅子ヶ鼻湿原を楽しみにしていました。ここにも何度か行っていて、撮影ツアーでご案内したこともありました。奇形の巨木のブナ「あがりこ大王」と、水辺がすてきな「出つぼ」辺りと「鳥海マリモ」付近のみ行くことが大半で、湿原の散策路を一周したのは今回が初めてでした。久しぶりに会ったあがりこ大王は記憶とは違ってちょっと小さく感じました。以前行った時には回りの柵もなく、根本から撮ってもいい感じに見えましたが、回りの柵が入ってしまうとちょっと物足りない描写になってしまいます。出つぼですが、かなり荒れていて、以前見た面影が全くなく、かなりがっかりしました。鳥海マリモ辺りも同じで、手を入れないことが逆に自然を荒らすことに繋がっているような気がしました。鳥海山麓では、少々遅かったものの残雪のブナ林も撮影でき、滝も5つ巡り、秋田空港9時過ぎ着、午後8時過ぎ発の充実した3泊4日の旅でした。

しかし、2泊3日での奥日光と玉原高原から帰った4日後に鳥海山麓に3泊で行き、僕にとっては結構な距離を歩いたことに驚いていますが、帰宅して二日目の今日は、身体の節々に痛みが出始めています。以前時々通っていた秋田県の森吉の企画した旅行社の撮影ツアーでは、2泊3日で行きましたが、安の滝、桃洞の滝、三階の滝を巡り、延べ18kmくらい歩いたでしょうか。もう、このように短期間で長距離を歩くとは難しいかも知れませんが、悪天候でキャンセルせざるを得なかった尾瀬ヶ原の散策も夫婦でしたいと思っています。


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