Toppageへ
 No.713

三輪 薫(みわ かおる)


No.713 酷暑の夏に思うこと 2022/7/27

今年は梅雨の期間も短く、6月下旬ころから早々と夏に突入したかに思えるような蒸し暑い日々が続き、8月下旬になっても秋の気配を感じることはありません。今年は特に蒸し暑く感じる日々が多く、東京都心の35℃を超える猛暑日は過去最多となっていて、中国では40℃を超える日々が続き、欧州も猛暑で記録的な熱波と干ばつが起こっています。世界各地でも猛暑で降雨が少なく山火事も頻発していますね。日本では集中豪雨で氾濫などが起き、この地球は一体どうなっているのだろうと思ってしまいます。

かなり以前のことですが、NHKの紀行番組を作っている人の「日本の南に位置する沖縄諸島は夏、北に位置する北海道は冬がお薦めだ」との話しを聞いたことがあります。暑い沖縄は夏が、寒い北海道は冬が最もその地らしさを体感出来るとの納得できる言葉でした。勿論、沖縄や北海道でも四季折々にすてきな表情を見せてくれ、季節を限定するものではありません。しかし、夏の撮影地と言えば南の島でしょうと、八丈島や沖縄諸島、八重山諸島に度々出掛けていたのが懐かしいです。ある年には八丈島で3泊し、その3日後には八重山諸島と沖縄本島に9泊で出掛けたこともあり、かなり日焼けしたのを覚えています。沖縄本島で現地の方々と一緒に早朝撮影したことがありますが、日の出と共にどっと汗が噴き出したにもかかわらず、現地の方々は涼しい顔をしていました。慣れていない僕らにはやはり夏の蒸し暑さは堪えます。調べてみたら沖縄諸島と八重山諸島へ夏に行ったのは2002年が最後で、以後は他の季節で、半分が1月と2月です。冬の季節は安価で行け、観光客も少なく、カメラマンと出会った記憶は余りありません。優しい色合いが好きな僕には夏に比べ色を引き算した冬の沖縄の海にフィット感を抱いています。

それにしても蒸し暑く、撮影に出掛ける気になりません。今月初めに昭和記念公園にヒマワリの撮影で行ったのですが、午前中2時間ほどの滞在でしたがぐったりしてしまいました。晴れた夏の陽光はきつく、強い日差しを浴びながら汗がしたたる撮影は大変です。散歩や運動に興味がなく、身体がなまってしまっているのか、基礎体力も74歳の年齢以上に衰えてしまったのかと思うほど、この暑さの中では気力も湧いてきません。夏は苦手です。


戻る