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 No.714

三輪 薫(みわ かおる)


No.714 初秋の尾瀬ヶ原 2022/10/3

12年振りに尾瀬に行ってきました。先月28日、EOS学園の講座を終えて帰宅後に群馬県の沼田に向かい、旅籠屋の沼田店に泊まって29日の早朝に戸倉温泉に行きました。午前8時過ぎの到着ながら第1駐車場はほぼ満車に近い状態で、乗り合いタクシーで鳩待峠に行きました。前回尾瀬ヶ原に行ったのは2000年の7月で、実に22年振りになります。初めて行った1986年は鳩待峠から大清水に抜けるルートで、竜宮小屋と尾瀬沼の長蔵小屋に泊まりました。尾瀬は今回で10回目になりますが、尾瀬ヶ原は5回目です。2010年秋には妻と二人で檜枝岐に行き、沼山峠から尾瀬沼に行ったのですが、尾瀬ヶ原にもいつか行きたいと言っていて、2019年の新緑時期に計画したのですが、悪天候になって断念しました。翌年にと思っていたらコロナ禍となってまたまた断念し、2021年は諦めました。今年はコロナ禍も少し収まってきたと思い、行くことにしたのです。

僕らは普段散歩もせず、歩くことはかなり少なめです。撮影に出掛けても車の近くで撮ることが大半で、歩いてもせいぜい数百メートル。今年の新緑時期に行った東北では、実に久しぶりにそれなりに歩きました。しかし、今回は3日間で25kmくらい歩き、運動不足の74歳になった身にはかなりきついコースもありました。鳩待峠から山の鼻へは下りですが、帰りは上り坂になります。案内地図には「比較的歩きやすい山道」となっていますが、1,5kmほど上り坂が続くと僕らには大変で、休み休みを10数回も繰り返しながらやっとの到着でした。二日目には見晴から三条ノ滝を目指したのですが、平滑ノ滝から三条ノ滝に向かう山道は「急勾配などがあり、健脚向きの山道」となっていて、ぬかるんでいる所も結構あって、途中で断念して引き返してしまったほどでした。引き返す途中、僕よりも高齢かと思われる人達とすれ違う度にちょっと情けない気分になりました。

見晴の山小屋に泊まるのは初めてで、二人の体力を考えて2泊することにしました。現在の山小屋には個室もあり、4畳半でしたが快適に過ごせました。連日午後3時半に一番風呂に入り、夕食は午後6時から。初日はハンバーグ定食で小鉢に添え物もありました。二日目はトンカツ定食。30年以上前の食事と比べると随分美味しくなった気がします。6時からの朝食も美味しくいただきました。二日目には妻のスマホの充電を兼ね、朝食後に珈琲タイム。平滑ノ滝から戻った午後には遅めの昼食を兼ねたケーキと紅茶。山小屋で美味しいケーキを食べることが出来るとは思っていなく、隣の席の85歳になる女性の方も喜んでいました。夕食後にも充電のためその日3回目のティータイム。ハーブ茶をいただいたのですが、山小屋でのやみつきになりそうな味でした。

草紅葉は最盛期前のような感じで、木々の紅葉はちらほら程度でしたが、初日の夕景は雲が赤く染まり、二日目と三日目の早朝は霧が漂う素敵な光景を見ることが出来、思い切って行ってよかったと思っています。

帰宅したのは土曜日で、朝食後7時45分に出発し、撮影しながら山の鼻に向かい、鳩待峠にあえぎながら着いたのが午後2時15分。コース案内では3時間20分となっていますが、撮影しながらとはいえ6時間半とは結構ゆっくりです。今回は3日間共に快晴で、まるで夏日の暑さで半袖のアンダーシャツに長袖のシャツでも汗ばむほどでしたが、湿原を吹き抜ける風が心地よかったです。遊歩道でマスクをしている人はほとんどいませんでしたが、帰りの土曜日は結構な人出で、マスク姿も見られました。鳩待峠からの帰りはバスになってしまいましたが、補助席も使って満員状態です。乗り合いタクシーではザックなどは後部の荷室ですが、バスは抱えるしかありません。絶対乗り合いタクシーがお薦めです。



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