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 No.719

三輪 薫(みわ かおる)


No.719 冬の撮影 2023/2/20

今年の冬には北海道に数年ぶりに行き、稚内から網走までの海岸線を走りながら撮影したいと考え、楽しみにしていました。しかし、今年の冬は大荒れで、連日のようにTVで豪雪や吹雪を放送されているのを見ると躊躇してしまい、決断を迷っている内に何かと所用もでてきて、結局行かず仕舞いに終わってしまいました。豪雪の合間のニュースに美瑛などの観光客が楽しんでいる姿を見てちょっと複雑な思いも抱いていました。気持ちの上ではやはり気力が少し衰えてきたのかも知れません。数日くらいの滞在ならともかくとして、大洗港からフェリーで苫小牧に行き、稚内に向かって網走に抜け、知床、摩周湖、屈斜路湖に行き、釧路湿原経由か層雲峡、美瑛経由で苫小牧に行くコースでは、少なくとも10泊くらいは必要で、このコースでTVでの放映にあったような豪雪と猛吹雪に出合ったらどうしようかと思うと行くと決断できなかった自分がふがいないと思ってしまうのです。

雪のある冬の撮影は四季に中でも好きなほうですが、今年は三泊で信州に行っただけに終わってしまいました。このようなことは初めてと思うくらいです。行った蓼科高原は積雪が例年よりも少なく、多いときとは違った出合いもありました。横谷峡ではこれも毎年楽しみにしている氷柱や氷瀑が期待どおりとは言えない表情で、氷柱は土の色に染まっているのが多く、ちょっと物足りない感じがしました。しかし、その時々の出合いを楽しんでいると例年では気づかなかった部分を発見したりすることもあります。自然は特に出合いが大切で、期待通りではなくガッカリするよりも新たな部分に目を向けるほうが楽しみも大きくなります。


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