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 No.722

三輪 薫(みわ かおる)


No.722 グレースの履歴 2023/5/8

テレビ大好き人間の僕はドラマも好きで、よく見ています。昨夜最終回を迎えた「グレースの履歴」は久々に見る素敵な内容でした。このドラマの主人公はモナコ公国の公妃であるグレース・ケリーの愛車だった真っ赤なホンダのエスハチ(ホンダS800)でもあり、このドラマでは公妃が乗っていたその車に設定されていました。まるで新車かと思うくらいきれいにレストアされた車好きには垂涎の的ともいえる実に魅力的な車です。現在の軽自動車ほどの小型のオープンカーですが、存在感や風格も漂った小さな巨人とも言える車です。エンジン音にもしびれますね。この2シーターのオープンカーは1963年に「ホンダS500」として登場し、1965年に「ホンダS600」、1966年にこのエスハチ(ホンダS800)が発売になったそうです。1966年は僕が18歳で運転免許証を取得した年でもあり、関ヶ原では出合った記憶はありませんが、後年見たときには心が躍ったものでした。

2シーターのオープンカーには、所有車としては未だに乗ったことがありませんし、実は運転したことも残念ながらありません。しかし、願望だけはあり、俳優の北大路欣也さんが刑事ドラマで乗っていた緑色のモーガン Plus4 もかっこよく、レトロなデザインも大好きです。数十年前だったか仙台市の西の方にある秋保大滝に行った時に駐車場に停めてあった当時でも古いと思われたポルシェは、その色といい、車体の曲線美が何とも言えない魅力的な姿を見せていました。思わず見とれてしまったほどでした。それらに比べ、現在の車には余り魅力を感じられないのはどうしてなのだろうと思ってしまいます。どの車も似たり寄ったりのデザインが多く、個性的なものが好きな僕には昔の主張が強い車に憧れてしまうのです。20代から30代にかけて乗っていた三菱自動車のランサーセレステとラムダは実に個性的なデザインで、共に2ドアの車ですが、今見ても素敵だと思います。


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