Toppageへ
 No.723

三輪 薫(みわ かおる)


No.723 本と新聞 2023/6/28

近年、街中の書店が少なくなりつつあり、市や町によっては一軒もないところも出てきたとの新聞記事を読んでビックリし、さみしく思っています。僕が暮らす相模原市橋本も、ここに越してきた40年くらい前には、自宅に近いところにも何軒もあり、本好きの子供を連れて通っていました。しかし、いつの頃だったか町中の小さな本屋さんは閉店し、本屋さんではない店になっています。現在では橋本駅のコンコースや駅前と駅に近いショッピングセンターの中に3軒あるだけいいと思わないといけないのかも知れません。と言いながらも、近年、雑誌も含め年間に何冊本を買っているのだろうと思うとビックリするくらい買っていません。時々ですがブックオフで文庫本をまとめ買いしています。

僕は読書家ではありませんが、本や新聞を読むことは好きで、特に新聞はじっくり読むことが多いです。自宅に終日いるときなどは、遅めの朝食後、昼食時間ころまで読んでいることも多いです。新聞は社会や政治のこと、文化や芸術、スポーツや自然のことなど、日々の生活の中でのことが満載されたかけがえのない、他に替わるものがない素晴らしい媒体だと思っています。しかし、それだけの時間を費やしても全て読めているわけではありません。近年、新聞を定期購読していない人が増えているようですね。僕は二十数歳で上京し、その数年後から現在までずっと定期購読しています。現在では、新聞も小説などもデジタル版がありますが、僕は紙の新聞や本が好きで、紙にこだわっていると言ってもいいくらいです。活字は紙に印刷されてこそ心をこめて読みたくなってくる思いがします。最近では、子供も含めスマホを持っていない人のほうが珍しくなっているようで、電車内を観察していると8割か9割ほどの方々がスマホを眺めている光景に慣れて来ました。以前のように新聞を縦長にたたんで読んでいたり、単行本や文庫本を広げて読んでいる人がめっきり少なくなってきましたね。このような有様を眼にすると町の本屋さんが閉店になったり、新聞の定期購読者が減るのは仕方がないと思ってしまいます。ペーパーレスの時代だと叫ばれていても、僕はアナログ人間で、紙に印刷された文字が大好きです。


戻る