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 No.725

三輪 薫(みわ かおる)


No.725 便利さと不便さ 2023/8/26

僕は本や新聞は紙のが好きですが、スマホなどで読むことが出来る小説はかさばらなく、誰かに頼んで持ってきてもらう必要もなく、とても便利で助かったと、入院していた人の話しが新聞のコラム欄に掲載されていました。僕のように紙にこだわっているのもいいですが、確かにデジタル版は便利ですね。新聞も読みかけのは処分する気にならず、撮影に出掛けていたときなどは溜まるばかりです。また、切り抜きも好きなので、切り抜いたものも溜まる一方です。では、読み返すかと言えばそれは少なく、切り抜く行為が記憶に止めることに繋がっている気がします。本や新聞で、気になる部分に赤いラインを引くのと似ている気がします。記憶力には余り自信がない僕は、トランプの神経衰弱のゲームは超苦手で、後期高齢者向けの運転免許講習会では、多分ガッカリするほどの点数しか得られないだろうと覚悟しています。

高速自動車道を走ることも結構ありますが、東名高速や中央道など、サービスエリアなどで配布されていた印刷された地図が廃止となっていて、スマホなどで見ることに切り替わっています。これは随分不便で、印刷された地図なら全域を見て、部分を見ることが瞬時に出来ます。アナログの時計の針の位置で、およその時刻が瞬時に確認できるのと似ています。しかし、デジタルの地図画面の全域では、印刷された地図と違って拡大率が小さくなって文字なども読めなくなり、やはり、印刷された地図のほうが実用的だと思います。写真も同じで、個展開催時の作品セレクトでは、リバーサルフィルムで撮った画像の確認はライトボックスの上に載せてルーペで確認しますが、デジタル画像の確認より早いです。デジタル画像ではモニターに一覧を映し出してセレクトし、これはと思ったカットを拡大して詳細確認しますが、随分手間と時間を要し作業効率がよくありません。世の中がデジタル化されるのは結構なことかも知れませんが、アナログのほうがいいと思うことが、まだまだいっぱいあると思っています。


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